今回は、基礎工事についてお話しいたします。
隼人の現場は地盤調査の結果、地盤改良工事が必要ありませんでしたので耐震等級3の強度を満たす直接基礎(ベタ基礎)で工事を進めます。
基礎工事は、建物を建てる時にとても大切な工事で、地面と建物をつなぐ重要な工事です。
役割としては、建物の重さなどの垂直な力や、地震の揺れなどによる水平の力を建物から地面に伝えることで地面の一部が沈んで建物が傾いてしまう不動沈下(ふどうちんか)を防ぐ目的があります。
基礎は、鉄筋コンクリートで頑丈に造ります。
底盤(ていばん)と呼ばれるベタ基礎部分や立ち上がりの布基礎部分、地中梁、杭などで構成されています。
これらの基礎を造る工事を総称して「基礎工事」と言います。
弊社では、耐震等級3を基準に家づくりを行いますので直接基礎(ベタ基礎)を標準に基礎の配筋(鉄筋)の太さやピッチ、コンクリート強度や厚みをしっかり計算して工事を行います。
耐震等級1は、現行の建築基準法(法律)と同程度の建物
耐震等級2は、等級1で想定する地震の1.25倍に耐えられる。
耐震等級3は、等級1で想定する地震の1.5倍に耐えられる。
震度7が繰り返し来ても倒壊しないレベル(熊本地震で2回の震度7で倒壊していません)
建築基準法に制定されている建物とは、「想定される地震」と「被害」を次のように見ています。
・数百年に一度発生する(住宅の密集する都市で震度6から震度7程度)地震に対して倒壊・崩壊しない。
・数十年に一度発生する(住宅の密集する都市で震度5強程度)地震に対して損傷しない。
基礎の部分の床掘りという作業が終わると、地面から基礎に湿気が伝わらないように防湿シートを配筋の前に敷き湿気対策を行いますが、シロアリ対策として、弊社では薬剤で殺すのではなく、シロアリが来ても嫌がる成分を含んだ忌避効果のある防蟻と防湿を兼ねたシートを採用して防蟻10年保証を取得できるように施工します。
今回は、地鎮祭終了後、神主より「沈め物」を頂きましたので建物の中央付近に納めました。
床掘➡採石地業➡防蟻・防湿シート施工
配筋までの工事が終わったら、日本住宅検査機構(JIO)の配筋検査を受けます。
日本住宅検査機構の配筋検査は、細かいところまでチェックが入りますので私たちも安心して家づくりに臨めます。
型枠➡配筋工事
型枠➡配筋
炎天下、ミキサー車からクレーンで生コンを送ります。
隅々まで生コンが入るようにバイブレーションの機械で作業していきます。
基礎内断熱(50㎜)を型枠と同時に設置して、再度生コン打設
立ち上がり布基礎の型枠を設置します。
柱と繋ぐホールダウン金物やアンカーボルトを設置します。
生コン打設と仕上げに使う用具。大きな基礎を造る割には、繊細な用具を使います。
土台が水平に設置できるよう、基礎天端のレベルを取ります。
エコキュートの台は、先に生コン打設を行い、給排水の配管も後の施工がスムーズにできるよう施工しておきます。