こんにちわ。
3月14日に放送された【住まい】をテーマに特集したテレビ番組をご覧になられましたか?
私達の周りでもご覧になられた方が多かったようで、
「皆さん、住まいについて本当によく勉強されているんだ」と感じさせられました。
テーマの一つ、寒すぎる日本の住宅を襲う!2025年問題について。
日本の家の中は、世界的に見てもかなり寒い状況です。
現在、家庭内事故(特にお風呂と脱衣所の温暖差が引き起こすヒートショックが要因)で
亡くなっている方が年間1万9000人と推計されています。
交通事故により亡くなるケースの約4倍の数値にあたり、その割合の内、約8割を高齢者が占めているそうです。
寒いなら、我慢しないで暖房器具を使えばいいのにという方もいらっしゃるでしょう。
高齢者だけの問題ではなく、約2割は若い方もヒートショックが要因で亡くなられているということです。
最近では、光熱費の高騰が原因で我慢をしいられているご家庭があるのも事実です。
家の中でじっとしていた方が、死亡率が上がってしまうというのは
到底あってはならないことです。なぜこういったことが起こってしまっているのか。
日本の家が「寒すぎる」からです。
※消費者庁令和3年12月8日に発表した高齢者の事故における注意喚起資料より抜粋
暮らしてみないと分からないのが、家の温熱環境です。
建ててみてからガッカリしたところ第一位と言われいるそうで、
目に見えないところなので、「そういった難しいことはプロにおまかせ」されがちです。
今の家づくりだったらどのお家も暖かいお家じゃないの?
とんでもないです。
家も車と同じく、たくさんのグレードがあります。
(カタログで見てもわかりづらいグレードです)
【新築=暖かい家】なのではありません。
暖房を稼働させたり、ストーブや温風ヒーターを稼働させることで
その空間を温めることは出来るかもしれません。
しかし、その空間だけ温まっていても、少し移動すると寒い環境は
決して暖かい家ではありません。
どのお部屋もできるだけ同じような室温であること。
たくさん暖房器具を使わなくても、少ない器具で室内を温められること。
こういった家が暖かい家なのです。
なぜ、新築なのに暖かくないのでしょうか?
【うちは分厚い断熱材を使っているので暖かいです】
断熱材だけで家は温まりません。
断熱材は衣服で例えると【アウター】です。
アウターとは、コートやダウンジャケットのことですね。
冬は必ず着用しますが、ダウンジャケットを着ていてもファスナーを開けていたらいかがでしょう?
外を歩くと寒い風を浴びて、ダウンジャケットを着ていてもなかなか暖かさを感じません。
そういうときは、ファスナーを閉めましょう。私たちの熱でダウンジャケットの中はポカポカしてきます。
家も同じです。
断熱材にどんなに厚みがあっても、家の中に隙間があると室内の暖かさが逃げてしまいます。
どんどん暖房器具を動かさないといけませんし、それでは光熱費はずっと高いままになります。
断熱だけでは、お家の暖かさはキープできません。
家本来の隙間も少なくしてあげることが重要になります。
家の隙間が少ないことで、少しの熱源で空間が暖まり、持続させることが出来るようになります。
【断熱性能に優れかつ隙間が少ない家=エアコンの稼働台数が減る=省エネ】
これが、本当の意味での【暖かい家】になるのです。
それでは、住宅における断熱や隙間に一番関わるポイントはどこでしょう?
【窓】です。
窓の性能は快適な住まいにとって、非常に重要なポイントになります。
ここをしっかり考えて家をつくることで、10年後も快適に暮らせます!
隙間と窓について、次回お話させていただきますね。
ご拝読いただき、ありがとうございます。