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セミナー

正匠 隼人の家 Webで新築塾 13限目

 

今回は住宅の「気密」についてお話しいたします。

 

最近の住宅は、気密を求められる時代になってまいりました。

また、高気密・高断熱住宅を謳っている会社も増えてきております。

高気密と言ってもピンからキリまで。

気密測定をしないのに高気密住宅を謳っている会社もあります。

気密は気密測定を行うことで数値化できます。

気密測定値は「相当隙間面積」C値=〇〇㎠/㎡で表現されます。

日本では、2000年時点で北海道と東北の一部の地域でC値=2.0㎠/㎡、

その他の地域でC値=5.0㎠/㎡以下が基準となっており、

数字が0に近いほど気密性の高い(隙間が少ない)家となっています。

2009年の改正省エネ法でなぜか気密性能の項目が削除されたため

現在は基準値が設定されていません。

※窓の1ヶ所から専用ファンで空気を抜き、隙間がどれくらいあるか測定します。

日本より高気密化が進んでいる外国の基準を見ると、

カナダが1.0㎠/㎡以下、スウェーデンは0.7㎠/㎡以下とされており

日本の基準より厳しい数値になっています。

両国とも寒い地域に位置していますので暖房対策でこのような厳しい基準を設けています。

 

今回の隼人の家は約30坪の平屋で、玄関は高気密住宅には向かないとされる引き戸です。

リビングにはH2000×W2350の引き違い窓もありながらC値は0.15㎠/㎡でした

隼人の家では家全体の隙間を集めると名刺半分くらいの大きさになります。

ちなみに、

5.0㎠/㎡の場合、はがき33枚相当分の大きさ

2.0㎠/㎡の場合、はがき1.3枚相当分の大きさ

1.5㎠/㎡の場合、はがき1枚相当分の大きさ

1.0㎠/㎡の場合、はがき0.6枚相当分の大きさ

0.5㎠/㎡の場合、諸外国の基準より優れた気密性能を持っている状態で、花粉や害虫も侵入しにくい家です。

0.15㎠/㎡の場合、名刺半分相当の大きさ

 

ではなぜ気密が重要なのでしょう?

最近の住宅は窓サッシの気密性能が高くなり、よほどいい加減な断熱工事をしなければ

ある程度の気密性能は取れるようになりました。

このような状態で中途半端な隙間があると、24時間換気システムを作動させても

換気システム以外の隙間から外気が侵入したり出たりしますので、計画換気がうまく出来ず、

C値=1.0㎠/㎡の家でも吸気口からの吸気は50%程度の換気効率で、

残りの50%は建物やサッシの隙間等から出入りしていることになります。

新築時に、気密度を高めておかないといけないのは、

鉄骨の建物は鉄の収縮率が高いため

温かい時期と寒い時期、あるいは一日の寒暖差でも鉄の伸び縮みの関係で

隙間が出来やすくなる建物もあります。

木造住宅も似たような現象が、湿気が多い少ないで木の収縮で隙間が出来ることもあり、

若干、気密性能が悪くなることもありますので新築時にできるだけ高気密で仕上げる必要があります。

鉄骨も木造もそれぞれの材料の特徴でもあり経年劣化の一部でもありますので、

できるだけ新築時に高気密にしておくと10年後20年後でも

冷暖房の効率が良い住宅であり続けると思います。

 

今回、弊社にて新築致しました隼人の家は、

C値=0.15㎠/㎡でしたので吸気口からの吸気は90%程度の換気効率

10%程度が建物やサッシなどの隙間から出入りしていることになります。

また気密性能が良いと余計な外気の侵入が少ないため、エアコンの効きが良くなり

電気代の節約にもなります。

さらに、遮音効果が高くなり外の騒音も入りづらくなり、室内の声や音も漏れにくくなります。

このように気密が高いことで、しっかりした換気ができるため

住宅の大敵である「壁内結露」も出来にくくなります。

気密性能が悪いと隙間の部分に湿気が溜まりカビが発生したりします。

当然、花粉やPM2.5や車の排気ガス、桜島の灰、黄砂などの砂ぼこりが入りやすかったり、

隙間の部分に結露ができると建物の劣化の原因にもなります。

木造住宅を劣化させ資産価値を下げる原因は、

  • 屋根・壁の雨漏り
  • シロアリ被害
  • 壁内結露
  • 住宅の目的外、間違った使い方。

 

気密測定は本来工事中と完成後に測定するのが理想ですが予算の関係で一回の気密測定の場合、

工事中に行いましょう。

工事中の気密測定は玄関ドアやサッシの取り付けが終わり、

引き渡し時と同等に調整してもらった後に測定することが望ましいです。

サッシメーカーによっては仮調整で現場に納めて、

引渡し前に再調整するメーカーもあります。

工事中の測定であれば、隙間風がどこから入ってくるか、室内にかすかに風を感じたり、

稀にシューという音が聞こえますので、その隙間を探しだし、隙間テープ、発泡ウレタン、

コーキングなどで処理して隙間をつぶす作業を行いますが、

完成後の気密想定ではどこから入って来ているか分かりませんので

気密が悪い状態のままということになります。

気密測定は必ず工事中に行いましょう。

 

また、高断熱だけを謳い気密の話をしない住宅会社は、

気密を取る重要性を分かっていないか、

技術的にできなかのいずれかだと思いますので

高断熱住宅を謳っている住宅会社と話をする機会がありましたら、

その会社の平均的なC値を確認してみてください。

高断熱と高気密はセットで初めて高い品質の住宅になり、

家中温度差が少なく冬寒くない家が循環器系他、

様々な病気の改善になっていることは分かっています。

ただし、「冬暑過ぎる」「夏寒過ぎる」室温になるのは体温調整が難しい場面もありますので、

何でもそうですが「過ぎない」程度で快適と健康を求めましょう。

 

また、24時間換気システムは第一種換気システムの熱交換タイプが

高気密・高断熱の建物と相性が良いので是非お使いいただきたい商品です。

※ダクトレス第一種換気システム
貫通部を発砲ウレタンで気密処理
電気業者で施工

まとめ

  • 高気密の家は、冷暖房の効率が良くなります。
  • 高気密の家は、計画換気がしやすくなり室内の温度差も小さくなります。
  • 高気密の家が、本当の健康住宅です。自然素材の家を考える前に検討すべきです。
  • 高気密の家は、害虫、花粉、PM2.5、排気ガス、黄砂や桜島の灰などの侵入を防ぎ

建物の大敵「壁内結露」の原因も防ぎます。

  • 優れた気密性能 C値=0.5㎠/㎡以下を目指しましょう。

 

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