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セミナー

正匠 隼人の家 Webで新築塾 14限目

 

24時間換気システム」について

 

今回は、24時間換気システムについてお話しいたします。

24時間換気システムは、2003年建築基準法改正で義務付けになりました。

24時間1日中室内の空気が入れかわるような換気をしてくださいという法律です。

(換気の回数も基準が設けられています)

具体的には、各部屋、ローカなどの空気の体積を計算して

室内の空気が2時間に1回の割合で入れ替わるような

計算ができる換気システムを採用しなければなりません。

 

ちなみに今回の隼人の家では、100.20㎡(30.31坪)の家に

ダクトレス第一種換気システムを3セット(6台)

コントローラー3台を設置してあります。

給排気ファン(ダクトレス熱交換タイプ)

コントローラー

 

なぜ24時間換気システムが義務付けになったのでしょう。

 

最近の家づくりでは、高気密・高断熱住宅という言葉を耳にすることが多くなったと思います。

昔の家づくりは、夏を中心に考えられており、開口部を広く取られており隙間が多かったので、

部屋の空気と外の空気、ホコリや虫、小動物があちらこちらで自由に出入りできるような環境でした。

太平洋戦争後、日本は急ピッチな復興を成し遂げました。

その中で住宅の復興と共に大量生産ができる石油製品や化学製品からなる「新建材」が普及し始め、

「国民が雨風をしのぎ快適に住める家を急いで造る」という号令の下、プレハブ化した住宅も増えていきました。

このころは、室内に化学物質が存在しているか分からない、

換気扇は煙の出る台所だけという認識の時代でしたので、

シックハウス症候群で被害が出ることは全く想像出来ていなかったと思います。

1990年代になると、さらに住宅の高気密化が進み、このころから家に居ることが多い専業主婦や幼児などに

シックハウスの症状が出始め、厚生省や国交省がようやく動き法律の制定に至りました。

 

石油製品や化学製品による「新建材」などの商品開発で日本は急速に経済成長してきたのも

事実です。その裏では様々な人が犠牲になっていることもまた事実でしょう。

 

このようなことから、正直に言えば日本の住宅、学校、オフィスビルなどは空気環境が悪く、

健康被害が出ているから24時間換気システムを義務付けにしたという経緯があります。

 

24時間換気システムは3種類の方法がありますがここでは一般住宅に使用頻度の多い

第一種換気システムと第三種換気システムを中心にそれぞれの換気の方法とメリット、

デメリットをお話しいたします。

 

第一種換気システム、第二種換気システム、第三種換気システムの3種類があります

住宅用に使われているのはほとんどが、第一種換気システムと第三種換気システムです。

・第一種換気システムは、吸気と排気を機械で強制的に行います。

・第二種換気システムは、機械ファンによる強制吸気で自然排気を行います。

・第三種換気システムは、自然吸気で機械ファンによる強制排気を行います。

 

 

<第一種換気システムについて>

機械で制御しますので効率的な換気が出来ます。24時間換気システムの中で

最も空気の流れをコントロールできると言われています。

 

第一種換気システムは、熱交換だけ行う顕熱交換機、熱と湿気を交換する全熱交換機があります。

吸気と排気を機械(モーターとファン)で行います。

種類としてはメーカーの規格により様々ですが、60㎝×60㎝や60㎝×80㎝程度の金属箱の中に

モーターとファンが入った四角いボックスがあり天井裏や天井、床下に本体を設置してあります。

各部屋の天井や床から排気と吸気を専用ダクト用いて行います。

ボックス本体にフィルター、吸気口にフィルターが付いている商品があります。

このボックスの中に熱交換を行う部品が入っており、

各部屋の吸気ダクトと排気ダクトをボックスに接続させ換気を行います。

 

第一種換気システム(マーベックス社製)

排気口

吸気口

<ダクトレス第一種換気システムについて>

ダクトレス換気システムとは、2台一組でφ150の塩ビの筒の中にセラミックの蓄熱体と

モーターとファンとフィルターが付いた商品で、配線をした壁に埋め込んであります。

30坪程度の家で計算上は2組4台で可能ですが、3組6台が理想だと思います。

商品ごとに違いがありますが40秒から70秒おきに交互に吸気と排気を繰り返します。

こちらもほとんど熱交換タイプが主流になっていますので冷暖房のロスを低減してくれます。

 

例えば、熱交換率が90%の換気システムの場合、冬に外気温0℃で室温20℃の場合で

20℃の室内の空気を排気するときに熱交換器を通します。

外気0℃の空気をそのまま入れるのではなく、熱交換機器を通し吸気を行いますので

熱交換器を通すときに室内の20℃の90%で18度程度の空気が入ってくるイメージです。

「熱交換率」は、外部の温度をできるだけ室内の温度に近づける数字のことで、

ほとんどのメーカーの熱交換器で80%以上の熱交換率の性能があるようです。

性能が良い商品で93%程度の熱交換率があります。

100%に近いほど高性能ということになります。

ダクトレス第一種換気システム

 

<ダクト式第一種換気システムのメリット>

まず計画的な換気計算ができます。

DCモーターや熱交換器搭載の機種が増え、

静かで電気代も抑えつつ何と言ってもエアコンなどの冷暖房効率も良くなります。

冷暖房時に夏は暑い空気が入ってこない、冬は冷たい空気が入ってこないなどのメリットがあります。

 

<ダクト式第一種換気システムのデメリット>

第三種換気システムに比べると熱交換器やダクトなど、

機材が大きく部品が多いためスペースの確保にプランの時から良く検討する必要があり、

取り付けに時間がかかるため価格が高いです。

熱交換器が入っているボックスが天井裏や床下にあるのでメンテナンスが少し面倒。

将来はメンテナンスで熱交換器やダクトの交換時期が訪れますので、

その時に費用が掛かります。

 

<ダクトレス第一種換気システムのメリット>

ダクトが無いので将来ダクト交換の心配、費用負担が無い。

DCモーターと熱交換器の採用省エネ、冷暖房効率も良いです。

熱交換器やフィルターの清掃取り換えも壁に取り付けてあるため簡単に脱着が出来ます。

冷暖房時に夏は暑い空気が入りにくい、

冬は冷たい空気が入りにくいなどのメリットがあります。

 

<ダクトレス第一種換気システムのデメリット>

基本的に壁取り付けで、φ150の塩ビパイプを先に取り付けが必要になるため、

塩ビパイプと外壁材の取り合い部分、全ての貫通部で気密と防水をしっかり取る必要があります。

70秒おきに室内と外気の空気を入れ替えするので設置場所によっては、

熱交換するとはいえ冬冷たい空気が入ってくることに敏感になることもあります。

ダクト式第一種換気システムのようにモーターとファンがボックスの中に入っていませんので

弱運転以外ファンの音が気になることもあります。

 

<第二種換気システムについて>

機械で排気

機械(ファン)で新鮮な吸気を行い、自然排気で室内の空気を抜きます。

空気を押し出すイメージです。

やはり計算上は、2時間に一回は室内の空気を入れ替えできるような計画を立てないといけませんので

建物の気密性能は高めておかないといけません。

一般住宅で使っている住宅会社が稀にあるようですが、

病院や工場のクリーンルームなどに使われるシステムです。

 

<第三種換気システムについて>

機械で給気

機械(ファン)で強制的に空気を抜きますので、

フィルターの付いた吸気口から自然と空気が入ってきます。

第二種換気システムと逆のシステムです。

コスト面でも一般住宅に早くから採用され普及しましたが高気密・高断熱化が進んだ現在、

第一種換気システムが増えてきています。

その理由としては、自然吸気のためいくら断熱性を高めても冬は冷気が枕元、

足元に流れ落ちてくることに気づくと寒いという方々が多いです。

また、湿気も入ってくるためカビ対策も検討しなければなりません。

フィルター付きの直径10㎝の窓が各部屋で1年中開けてあるのと同じです。

 

<第三種換気システムのメリット>

各居室から自然吸気を行い、トイレ、洗面脱衣室などからファンによる強制排気を行いますので

材料代や電気工事も少なく低価格で24時間換気の計算ができます。

壁にある吸気口のカバーを外すとフィルターが簡単に外れますのでフィルター清掃が楽です。

 

<第三種換気システムのデメリット>

花粉フィルターはほとんどの機種に付いていますがフィルターが付いているだけです。

冬は冷気、夏は暑い空気と湿気がダイレクトに入ってきますので

設置場所をよく検討しなければなりません。

排気ファンも設置の仕方や設置場所によっては

音が気になる場合がありますのでプランや設置場所に気配りが必要です。

吸気口は通常壁に穴を開けて取り付けます。

防水のための気密処理を必要としますが壁に穴を開けて

塩ビパイプに花粉フィルターの付いた吸気口が付いているだけですので

設置の仕方では台風で雨が染み出てくることもあります。

 

いずれの換気システムも、外壁に塩ビパイプを貫通させますので、

塩ビパイプと外壁材の取り合い部分はしっかりとした防水と気密の確保が必要です。

これは、デメリットというより正しい施工が重要な部分です。

また、換気計算はあくまでも部屋に何もない、

人もいないときの計算であり実際家具の配置や家族の人数、

家の使い方で換気がうまく出来なくなることもあります。

 

お住いの地域の交通量やPM2.5、花粉、黄砂、桜島の灰など

季節と立地条件により空気環境は大きく変わりますが、

いずれの換気システムも必ずフィルターが付いていますので

定期的な清掃や交換は必要になります。

フィルターの目詰まりだけは避けたいものです。

フィルターが詰まることは、目詰まりした汚れたマスクを付けているのと同じです。

 

最後に、キッチンの換気扇も24時間対応の換気扇が発売されるようになってきました。

同時給排レンジフード

キッチンの換気扇は皆さまが思っているよりパワーがありますので、

高気密・高断熱でしっかり換気計画が出来た家であれば、

(強)運転はよほどのことが無い限り使わないで良いでしょう。

冷暖房時に(強)運転をするとせっかく冷やしたり温めたりした空気を

一気に外へ持っていかれることにもなりかねません。

高気密・高断熱の家を建てる際は、金額は少し高くなりますが

換気扇から空気を入れながら排気を行う

「同時給排」機能の付いた換気扇を選択することをお勧めいたします。

冷暖房された空気を無駄に逃がすことが少なくなります。

 

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