今年もやっかいな梅雨が近づいています。
災害になる程度の雨は困りますが、
農作物にとっては必要な雨になります。
この時期、気温が上がり、湿度も高くなります。
これからの季節、気になるのがカビです。
・室内のカビ対策について
カビの原因は温度と湿度に関係によるところが大きいです。
カビが発生しやすい温度は15℃~30℃(37℃を超えると死滅)
カビが発生しやすい湿度は70%以上
カビが発生しやすい場所は浴室・洗面所・押入・クローゼットなど
湿気の多い場所と閉めきった空間などです。
新しいイ草のタタミにも発生しやすいです。
一日中、エアコンの除湿機能を使いたいところですが、
電気代が6月から値上げされますので節約したいです。
自然換気をしたいところですが、窓を開ければ湿気が入ってくる、
除湿器を使えば水が満タンになると水を捨てるのが面倒、
防カビ剤などの化学物質は使いたくないなど対処法も悩ましいところです。
それぞれの家庭で、山や溜池など近くに湿気の元になるものがある(立地条件)、
あるいは家の大きさ、間取り、家族の人数、生活スタイルなどで発生率が変わります。
カビ対策は換気が一番ですが、共働きなど留守中は防犯上閉めきった状態になりますので
どうしてもカビは発生しやすくなります。
最近の新築では24時間換気システムの導入で換気は常にできるようになりましたが、
普及タイプの第3種換気システムは自然吸気の強制排気です。
自然吸気の場合、空気と同時に湿気(冬は冷気、夏は熱気)も入ってきます。
おすすめなのは、第1種換気システムの全熱タイプで熱交換と湿度交換をしてくれるので
湿気の侵入を極力少なくしてくれます。(電気代は30坪の家で月300円程度)
これで湿気が気になる方はサーキュレーターや扇風機などで室内の空気を動かす、
キッチンのレンジフードも弱か24時間換気モードで換気すれば
カビの発生率を下げてくれるでしょう。
さらに食品のカビも気になるところですが、
コロナ以前から、料理や弁当などのカビ防止、抗菌対策に使われていた
ウイスキーのアルコール由来で発売されたドバー酒造(株)のパストリーゼ77という商品です。
アルコール成分77%で、新型ウイルス対策、食中毒対策、
食品・食器・冷蔵庫・生ごみなどの防カビ・防腐・防臭など、
一時品切れ状態が続きましたが、今は普通に店頭でも購入できます。
(鹿児島ではニシムタが購入しやすいです)
各場所ごとのカビ対策
①お風呂:家の中で一番湿気がある場所です。
お風呂はお湯を使います。温度と湿度が上がるので、カビが発生しやすくなります。
最後にお風呂から出る人はお風呂の壁・床にシャワーで水をかけて温度を下げる、
乾いた布等で水分を拭き取る、面倒ですがこれを10年以上されている方がいますが、
蛇口や水栓レバーなどもピカピカな方もいます。
これが面倒な方は、使用後、窓を開ける、しばらくしたら窓を閉めて
換気扇をできれば朝まで運転させましょう。
さらに効率を高めるなら、サーキュレーターや扇風機を風呂に向けて
運転させるなど工夫は必要です。
洗剤を使った後も換気は必ず行いましょう。
②脱衣室はお風呂と同様のやり方で良いです。
③押入にカビが発生するのは、内壁の仕上げ材によりますが、
ふとんを収納する場合、カビの原因としては、
ふとんが吸い込んでいる汗が原因になっている場合が多いです。
ふとんは収納する前にふとん乾燥などで乾燥した状態で収納しましょう。
押入は引き違いのふすまになっている場合が多いです。
この場合、閉めきるのではなく、両側10㎝程度開けて空気が動くようにしておきましょう。
④タタミのカビ除去はドラッグストアなどで購入できる無水エタノールを噴霧器に入れ、
カビを目がけて吹きかけます。5分程度放置して乾いた布で拭き取って下さい。
タタミの上にはできるだけ物を置いたままにしないことも対策のひとつです。
⑤くつ箱は、基本的に濡れた靴を入れないことです。
濡れた靴はカビの大きな原因になります。
スポーツをしている子供の靴も汗をかいた状態で収納するとカビ・臭いの原因になります。
濡れたり、汗をかいた靴は、くつ箱に入れる前に十分乾燥させた状態で収納してください。
くつ箱の扉が引き違いの場合、押入と同じように両側を少し開けて
空気が動くようにしましょう。
くつ箱の扉が観音開きなどドアタイプの場合、閉めきらない状態で
空気が出入りできるくらいのすき間を開けた方が良いです。
要は換気が大切で、どうしてもカビっぽくなる場合、
サーキュレーターや扇風機をくつ箱に向けて強制換気を行ってください。
靴や収納内の乾燥、靴の乾燥・防カビになります。
またくつ箱内に防カビ・抗菌スプレーなどを噴霧すると一定の効果は出ます。
今回は以上になりますが、何かいい方法をご存じの方は教えて下さいませ。
KUBOYAMA