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Staff Blog

構造計算と基礎の関係について

お世話になっております。

池田です。

 

今回はえびのの新築現場を見ながら基礎の基本的な構造の話は省いて

耐震等級に大きくかかわる所を簡単にお話致します。

 

正匠の新築では耐震等級3を基準にして家の構造計算をしております。

 

耐震等級3の基準を満たすためには

壁量計算(地震が起きた際に揺れに対して耐える耐力壁の計算)を行いますが、

実は壁量計算だけでは耐震等級3の基準を満たすことはできません。

 

偏心率(家全体に対しての耐力壁のバランス)や、

床倍率(壁と同じ様に床の耐力の計算)等も計算しなければいけません。

まずは何より、耐力壁が乗っている基礎の構造計算をしなければ、

耐力壁や床倍率をいくら増やしても全く意味はないわけです。

 

私たちの新築では家の間取りや、構造を考慮しながら

基礎まで構造計算を行い配筋を行っております。

 

 

 

ベース(スラブ)の鉄筋は異形鉄筋のD13(直径がおよそ13㎜)を使用し、

ほとんどの現場では鉄筋同士の間隔が25㎝になる様に検討しています。

 

以前の家づくりでは主流の一回り直径が小さいD10の鉄筋を使用していたのですが、

D10だと基礎にかかる重さによって間隔を狭くする必要がありました。

 

しかし、鉄筋の間隔が15㎝未満になるとコンクリートを打設した際に、

コンクリートに含まれる骨材(砂利や砂)が鉄筋に引っ掛かり、

空洞が出来て施工不良になる可能性を懸念したからです。

 

 

 

この写真は基礎の立ち上がり部分の写真の中から抜粋してきた2枚の写真ですが、

違いが分かりますでしょうか?

 

鉄筋組をよく見ると、一番上に付いている鉄筋が1本と2本になっています。

 

この鉄筋は上端筋と呼ばれる部分で、これと合わせて立ち上がりと

基礎の底板の交わる部分の下端筋は上からの重さによって本数を増やす場合があります。

 

その他にも現場によっては点検の為の人通口の数を減らしたり、

立ち上がりの基礎を増やしたりと、

それぞれで検討しながら耐震等級3の基準になる様に構造計算を行います。

 

 

二階建てや、L字の家だと一点に重さが集中しがちなので、

基礎の検討にかなり時間を取られたりもします……

 

 

今回はここまで!

 

もっと詳しく知りたい方は、建築中の現場をお見せしながら僕が案内致します✋

 

以上、池田でした。

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